その他


AKAPTOT会ニュース第69号(2023年8月)
2023.9.3
日本関節運動学的アプローチ(AKA)医学会理学・作業療法士会ニュース
Vol.69 2023.8
§『総会開催のお知らせ』
本会における昨年度の事業報告および本年度の事業計画は同封の総会資料の通りとなっております。引き続き様々な状況を鑑みながら前向きに事業の計画・推進を図って参る予定です。
現状として予定されています事項につきましては同資料ならびに本ニュースをご覧下さい。
ご意見の有無につきまして皆様もれなくはがきにご記入の上、ご郵送下さい。
*はがき「確認書」締切 9月末日必着*
§令和5年度事業計画
今後予定されている全国規模の事業内容です。日時は会場の都合により変更となる場合があります。
各ブロックでの地域技術研修コース等の事業につきましては当会ホームページに随時掲載されますので定期的な閲覧をお願い致します。
【学術集会】
第23回学術集会(香川) 2023年10月8日 中国・四国ブロック
詳細は記事をご覧下さい。
【応用コース】
第9・10回応用コース(東京) 2023年9月3日
2023年11月12日 関東・甲信越ブロック
詳細は記事をご覧下さい。
【受験コース】
第15回受験コース(福岡) 2024年1月7・8日 九州・沖縄ブロック
詳細は記事をご覧下さい。
【その他」
令和5年度認定試験(大阪) 2024年3月3日 認定委員会
詳細は記事をご覧下さい。
§第23回学術集会(香川)開催のお知らせ
●テーマ:AKA-博田法 求めるものへアウトリーチ
技術を求めるものへ、治療を求めるものへ
学術集会ホームページURL:https://akaptot.netmedical.jp/
開催日時:令和5年10月8日(日)
会場: かがわ国際会議場
〒760-0019 香川県高松市サンポート2-1
高松シンボルタワー タワー棟 6F TEL:087-822-1707
対象:理学療法士、作業療法士、医師、学生(理学療法科・作業療法科)
開催形式:ハイブリット開催(対面式+web配信式)
詳細は上記URLのホームページをご覧下さい。
§令和5年度 AKA-博田法 認定試験の受験者募集
今年度は資格認定試験の開催が予定されています。現時点では詳細は未定ですので、詳細が決まりましたら次号ニュース・ウェブサイト等でご連絡致します。
なお資格認定試験の開催予定により、受験者対象の受験コースの開催も企画を予定しています。これにつきましても詳細が決まり次第、次号ニュース・ウェブサイト等でご連絡致します。
本年度認定試験の日程と会場が決まりましたのでお知らせいたします。
認定試験は令和元年度がコロナ禍で中止になって以来4年が経過しました。かなりのブランクはありますが受験応募ください。
認定療法士、指導者助手の資格認定試験の受験者を募集いたします。その詳細は募集要項をご参照ください。
なお、AKA医学会の指導者、上級指導者の資格認定試験の募集はありません。
以下に本年度の試験日程と試験会場、受験申込み締切り等を簡単にご案内いたします。その詳細は募集要項をご参照ください。
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認定療法士 | 指導者助手 |
試験日 |
令和6年3月3日 | |
試験会場 |
愛日会館(大阪:地下鉄御堂筋線 本町駅) |
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申込み開始 |
令和5年10月1日から |
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申込み締切り | 令和5年11月30日(必着) | |
申込み方法 | 郵送 |
申し込み送付・問合先: 〒819-1314 福岡県糸島市志摩師吉1200
可也病院リハビリテーション科 坂本周介
aka-fukuoka@onyx.dti.ne.jp
◆認定療法士 筆記試験の免除制度についてお知らせ
AKAニュース(Vol.54 2018.8)で既にお知らせしております「認定療法士の資格試験~筆記試験免除対象者の追加について~」を下記のように再度掲載します。これらについては平成29年度の第13回認定試験の成績の結果から適用となっていますので、同封の「募集要項」を必ず確認のうえお申し込み下さい。
◆認定療法士の資格試験~筆記試験免除対象者の追加について~(Vol.54 2018.8号のニュースを再掲)
認定療法士の資格試験で筆記試験の点数が70点以上の場合は、再度、認定療法士の資格試験を受験する場合、筆記試験を1回に限り免除します。なお、この制度は平成29年度(第13回認定試験)の成績から適用し、平成30年度の認定試験から免除しています。
例えば、平成29年度の認定試験で筆記試験の結果が70点以上の者は、平成30年度の認定試験では筆記試験を免除し、実技試験のみでよくなります。なお、平成28年度(第12回認定試験)以前の筆記試験の成績は適用しません。筆記試験を免除する制度は、すでに基礎コースでレベル確認テストの筆記試験が70点以上の場合に実施していますが、この筆記試験免除対象者の追加によって、今後はこのカードを2枚持つ受験者が出てきます。
認定委員長 井端康人
§第15回受験コース(福岡)のお知らせ
今年度は認定療法士および指導者助手についての資格認定試験が予定されております。当受験コースはその受験者を対象に、試験対策を兼ねて開催致します。
詳細が決まりましたら当会ホームページに掲載しますのでしばらくお待ち下さい。
開催日:2024年1月7日(日)・8日(月・祝)
場所(予定):電気ビル共創館3階カンファレンスA(大会議室)
住所:〒810-0004福岡市中央区渡辺通2-1-82
【バス】JR博多駅バス停Aより乗車→渡辺通1丁目降車すぐ
天神大丸前バス停4より乗車→渡辺通1丁目降車すぐ
【タクシー】天神より5分・JR博多駅より7分・福岡空港より25分
【電車】西鉄薬院駅より徒歩7分
【地下鉄】七隈線 渡辺通駅(電気ビル本館 B2Fへ直結)
定員(予定):60名
対象者:認定療法士試験 受験予定者
指導者助手試験 受験予定者(認定療法士有資格者)
※申込時に受験資格を有し、今年度受験される方が対象になります。
§第9・10回応用コースのお知らせ
本コースは、指導者助手および認定療法士を対象にさらなるスキルアップを目指すことを目的として技術の研鑽を行います。指導は、当会認定の指導者が行います。有資格者対象のコースとして臨床での治療成績が向上するよう技術指導を行います。令和5年度は感染対策として1日で行うことになりました。第9回、第10回とも同じプログラムです。
日時:第 9回; 9月 3日(日) 9:30~16:30
第10回;11月12日(日) 9:30~16:30
会場:東京工科大学 蒲田キャンパス医療保健学部専用棟(12号館)
JR蒲田駅西口・東急蒲田駅より徒歩3分、京急蒲田駅より徒歩20分
受講資格:認定療法士および指導者助手
内容:仙腸関節、体幹関節副運動
詳細はホームページをご参照下さい。
§AKA動画コンテンツのお知らせ
現在、会員の皆様の学びの機会をご提供できるよう学術集会や技術のデモ動画をYouTubeで限定配信しております。動画では伝わりにくい部分もありますが新入会員の皆様のAKA博田法に関しての新たな学習としては勿論、ある程度AKA博田法を学んできた会員の皆様にも復習の場として学習できる内容となっておりますので是非ご利用下さい。
以下視聴方法を案内します。
1.日本AKA医学会理学・作業療法士会ホームページにアクセス(http//akaptot.com/)
2.会員専用ページにログイン
3.その他の項目の「学術集会動画配信」「技術デモ動画配信」をクリック
4.「演題名」「技術名」をクリックすると動画が視聴できます。
動画配信担当 赤木 智(近畿ブロック)
§リレーコラム(第28回)
「機能障害に立ち向かう」
関東・甲信越ブロック 樂天堂整形外科 指導者助手 坂井守門
「AKA-博田法」との出会い
時が経つのは早いもので、理学療法士として20年が経ちました。振り返ってみると、理学療法士としての人生は当初から恵まれたものであったと感じています。学生時代、臨床実習として日本一の富士山の麓に位置する樂々堂整形外科でお世話になる機会を得ました。ここでは日本AKA医学会の指導医である小俣昌大先生が早くからAKA-博田法の魅力に気付き、その魅力を現在も著名な大学の教授をはじめ、理学療法士の学生に至るまで、多くの人に広め続けています。私が実習中にお世話になっていた当時、山梨県を代表する先生方である橋田薫先生・井村順治先生・加賀美研先生が当医院へ定期的にいらして臨床経験を積まれていました。先生方の治療を目にする度に、患者さんが喜んで帰られる様子を見て、「私も先生方のようになりたい!」という目標を抱くことができました。
機能障害に立ち向かう
当医院では私が就職する以前から、博田節夫先生による診察が年に2回行われていました。その中でも、印象に残る症例がいくつかあります。一人は交通事故後に数か月間、激しい動作時の痛みに悩まされていた方です。私たちが触れるだけで強い痛みを感じるほどでしたが、博田先生が注意深く仙腸関節の動きを感じながら操作をしてゆくと、徐々に動作が改善され、その場で痛みも軽快して涙を流されていました。もう一人は肋骨骨折の方でした。博田先生の診察3日前に受傷し、その時は寝返りをすると少し痛む程度でしたが、徐々に痛みが増強してきた状態でした。その時博田先生は「受傷当日よりも時間が経ってから痛みが出てくるのは、関節原性の痛みの特徴なので治療をする気になった。」と仰っていました。仮に骨折の痛みであれば直後からかなりの痛みが出るはずであるし、肋骨骨折部の介達痛も軽度のことから関節原性の痛みと判断されました。実際の治療は仙腸関節と肋椎関節の治療により寝返り時痛が激減しました。残りの僅かな痛みは患部の打撲による腫れと説明されておりました。私が文章で表現すると上手く伝わりませんが、その場にいた皆さまも強く印象に残っていることと思います。このような出来事を目の前で経験できたことは、多くの症状が仙腸関節からの関連痛であることを再認識します。私達に臨床で機能障害に立ち向かい諦めることなく取り組む勇気を与えていただきました。
0.1mmの調節
博田先生のように卓越した治療技術を体得する事が必須の課題と感じましたが、その道のりは歩んでみると遠く感じられました。しかし諦めるわけにはいきません。博田先生の治療は、上方滑りと下方滑りを0.1ミリ単位で微調節することで完成します。私自身は関節の炎症による「粘り」などを明確に感じることはできず、このような「質」を定量的に評価することも困難です。しかし、副運動における滑りの距離を超音波診断装置(エコー)を使用して計測することで、その「量」であれば知ることができると考えました。2018年発行の会誌で投稿させていただいた「joint playの評価」では、示指MCP関節の背側方向への遊び(joint play)の幅は、約5.0mm程度であることが分かりました。日々主観的な感覚を客観的な数値に近づけるように意識しています。技術の向上
このような結果を踏まえつつ、技術の向上に取り組んでいますが、以下の「副運動技術習得法」を体得することが最重要課題です。具体的には、①腰を入れ、手の力を抜く。②密着:動かす骨をつままない、近位の筋を使う、「弱」と「強」の密着感を覚える、密着するまで関節面を動かさない、「弱」の密着では「強」の動きは得られない。③動かす力:主として足腰を使う、動かないときは指腹の力をゆるめる、方向を間違えないこと、加速度を最小限にする(関節静的反射を防ぐ)[日本AKA医学会PTOT会誌-AKA-博田法の技術をその習得―2019より]です。私はこれらの要点を厳格に守り続けることを追求しています。
確信
過去3年間、新型コロナウイルスの影響で研修会が中止になりましたが、その間、学会や技術関連の動画配信を運営してくださった先生方のおかげで、私はモチベーションを維持することができました。心から感謝申し上げます。初めて博田先生が実際に治療している姿を見学したとき、患者の症状がまるで魔法のように改善していく光景に直面しました。それから20年が経ち、私が今感じていることは、「AKA-博田法」が患者の改善だけでなく、私自身がこの洗練された診断と治療を学ぶことの喜びを感じているということです。博田先生が開発したこの治療法には、これからも多くの人を幸せにする力があると確信しています。
§都道府県別会員数 813名 (令和5年7月20日現在)
北海道 6 青森1 秋田 4 岩手 4 宮城 4 山形 12
福島 2 茨城 2 栃木 27 群馬 10 埼玉 20 千葉 40
東京 36 神奈川 77 新潟 1 富山1 石川 1 福井 2
山梨 139 長野 6 静岡 15 岐阜 4 愛知 18 三重 1
京都 21 滋賀 6 奈良 12 和歌山 6 大阪 86 兵庫 25
岡山 6 広島 13 島根 5 鳥取 8 山口 37 徳島 16
高知 11 香川 10 愛媛 7 福岡47 長崎 26 熊本 11
大分 9 佐賀1 宮崎 1 鹿児島 6 沖縄 10
§日本AKA医学会理学・作業療法士会
事務局 E-mail : aka-pt@dream.ocn.ne.jp(お問合せはE-Mailでお願い致します)